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バームクーヘンが縁起物として選ばれる理由と、贈り物に適した場面とは?

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やわらかな食感と美しい層が特徴の「バームクーヘン」。どこか上品で、老若男女問わず愛されているお菓子ですよね。贈答用や手土産にもよく選ばれるこのスイーツ、実は“縁起の良いお菓子”としても知られているのをご存知でしょうか?

この記事では、バームクーヘンが縁起物とされる理由、その由来、贈り物として適しているシーンや注意点について、詳しくご紹介していきます。

目次

バームクーヘンが「縁起が良い」とされる背景


見た目の美しさだけではなく、そこに込められた意味合いが、バームクーヘンを特別な存在にしています。

● 年輪のような層が象徴する「長寿」や「繁栄」
バームクーヘンの最大の特徴といえば、層を重ねて焼き上げられた美しい断面。これが、木の年輪に似ていることから「年月を重ねる」「成長や繁栄」といった意味があるとされ、長寿祈願や未来への願いを込めて贈られることが増えました。

まるで一本の樹が時を刻んできたように、人の人生や家族の歴史を象徴するようなイメージです。

● 円形のフォルムが示す「永遠性」
焼き上げた後に芯を取り除き、断面が円形になるバームクーヘン。この「輪の形」が、「途切れないご縁」「終わらない幸せ」などの意味に通じると考えられています。

特に結婚式や記念日など、長く続く関係性を願う場面にはぴったりの形と言えるでしょう。

● 職人技が生み出す「高級感」と「丁寧さ」
バームクーヘンは、専用のオーブンで一本ずつ丁寧に焼き上げられます。職人が何度も生地を重ねて火を通すその工程は、手間がかかる分、仕上がりに特別感が生まれます。

贈り物として受け取る側も、「こんなに手間をかけて選んでくれたんだな」と感じられるため、フォーマルな場にも適しているのです。

ドイツ生まれの伝統菓子が日本に根付いたワケ


バームクーヘンは元々ドイツで生まれたお菓子。「バウム」は木、「クーヘン」はケーキという意味で、その名の通り、木の年輪を模して作られています。

日本には第一次世界大戦後に紹介され、1919年に初めて広島で販売されました。それから100年以上が経った今では、誰もが知る定番のお菓子として、日常的にも慶事にも登場するようになりました。

3月4日は「バームクーヘンの日」として制定されており、それほど日本人の暮らしに根付いた存在となっているのです。

■ 「個包装」はNG?縁起的な観点から見る注意点
ギフトとして人気のある個包装タイプのバームクーヘン。ですが、縁起物として贈る場合には少し気をつけたい点があります。

それは「輪の形に刃を入れる=縁を切る」と捉えられることがあるから。円形のままのホールバームクーヘンは、切らずに贈ることで「縁が続く」という意味を持たせられるのです。

ただし、実際には個包装を好む人も多いのが事実。分けやすく、保存もしやすいため、贈る相手の状況や関係性によっては、むしろ個包装が喜ばれることもあります。

バームクーヘンを贈るのにぴったりな場面


それでは、どんなシーンでバームクーヘンを選べばいいのでしょうか?場面ごとの意味合いや選び方を見ていきましょう。

◯ 結婚式・引き出物
夫婦が年輪のように年月を重ねていくことへの願いを込めて、結婚式ではよくホール型のバームクーヘンが選ばれます。切られていない「輪」のままの形が、「永遠の絆」を象徴するとされ、縁起の良い引き出物として重宝されています。

◯ バレンタインやホワイトデー
カップルの記念日や愛を伝える機会にも、バームクーヘンは活躍します。「共に時間を重ねていく」という意味が込められたこのスイーツは、恋人同士の未来を祝福する贈り物としても最適。

最近ではハート型やミニサイズの可愛らしいバームクーヘンも販売されており、気持ちを伝えるのにぴったりのアイテムです。

◯ 還暦・米寿などの長寿祝い
年輪のイメージが「長生き」「健康」の願いと重なるため、長寿祝いにもバームクーヘンが人気です。特にホール型は縁起が良いとされますが、高齢の方には食べやすい個包装のほうが喜ばれるケースも

相手の年齢や好みを考えて、柔らかめのものを選んだり、グルテンフリーや低糖質のタイプを選ぶなど、ちょっとした配慮が好印象につながります。

こんな時には避けたほうが無難かも?

× 香典返し
不幸が重なることを連想させる“層”がネガティブに捉えられることもあるため、香典返しとしての使用は避けられることが多いようです。もちろん明確な決まりはありませんが、慎重に判断するのが良いでしょう。

× お見舞い
病気の回復を祈る場面で、「何度も病気を繰り返す」というような意味合いに取られかねないという意見もあります。とはいえ、本人が好きだったり希望していたりする場合は例外。贈る際は個包装で、日持ちのするものを選ぶのがおすすめです。

■ おわりに
バームクーヘンは、見た目の美しさや味わいだけでなく、その形や作り方に込められた意味が「幸せ」「ご縁」「長寿」などの縁起の良さを感じさせてくれます。

お祝いの席にはホール型を、おすそ分けや気軽なギフトには個包装を…というように、シーンに応じて選ぶことで、より一層相手に喜んでもらえるはず。

贈る相手や場面を思い浮かべながら、ぴったりのバームクーヘンを選んでみてくださいね。

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